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アプリの8割が残念!?プロが見た2022年以降のアプリの未来【アプリ研究会】Vol.15
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アプリの8割が残念!?プロが見た2022年以降のアプリの未来【アプリ研究会】Vol.15

今回のテーマは「2022 年アプリの展望」。①2021年のアプリのアクティブ率をもとにアプリ業界の振り返り、②2022年以降のアプリ業界の未来について議論します。

エンジニア、デザイナー、マーケターなど、さまざまな職種のメンバーが参加しているDearOne「アプリ研究会」。毎回座談会にて、現在のアプリ事情について語り尽くしています。

今までの記事はこちらのマガジンからどうぞ!

アプリ研究会のメンバー集合写真(会社の近くの虎ノ門ヒルズで撮影)

❚ 2021年のアプリ振り返り。アプリのアクティブ率が伸びたのはホームセンター・ドラッグストア・コンビニ!

三石 今回のアプリ研究会のテーマは「2022 アプリ展望」です! 今年はどのようなアプリが出てくるか、求められているか、また変化していくかなど、自由に展望を語っていきましょう。いつも通り、森田くんが簡単に資料をまとめてくれているので、早速お願いします。
 
森田 はい、今日の資料はサマリーのみです。まずは去年の2021年度のアプリ業界の振り返りで、どの業界のアプリが伸びていたかを「SmaRepo」のデータから出してみました! 

▼SmaRepo(アプリ分析・利用動向分析サービス)について詳しくはこちらをご覧ください!

森田 対象とした業界は、アパレル、カフェ・喫茶、コンビニ、ドラッグストア、ファストフード、ホームセンター、家電量販店、食品スーパーの8業界です。この中でアプリをもっている会社を全て抽出して、MAU数(月間のアクティブ数)とMAU率(月間のアクティブ率)をチェックすることで業界の動向を調査してみました。
 
三石 なるほど、結果はどうでしたか?

森田 MAU数が特に伸びていたのは、ホームセンター(44%増)、ドラッグストア(27%増)、コンビニ(21%増)の3つの業界でした。ホームセンターはMAU数だけでなく、MAU率も4%増と最大の伸びを見せていました。

ホームセンター業界アプリデータ(「SmaRepo」のデータから作成)

 三石 ホームセンター、強いですね!
 
森田 はい、補足情報として、ある記事ではホームセンターは顧客の店頭での行動は減っているものの、ECやアプリでの体験はコロナ後に増えているとのことで、これもホームセンターが伸びた1つの原因かなと思います。ドラッグストアのアプリも緊急事態宣言中にぐっと伸びたようです。
 
三石 ありがとうございます。2021年はコロナで外に出られなかったので、アプリ全体の利用量も増えているんでしょうね。
 
赤木 2021年の振り返りでいうと、グロース系のテクノロジーの導入数がグッと伸びたんじゃないかと思います。たとえば、弊社が昨年から業務提携をはじめたカスタマーエンゲージプラットフォームの「Braze」、弊社が日本総合代理店になっている行動分析ツール「Amplitude」、また「MoEngage」なども、かなり導入されるようになってきました。

▼Braze(カスタマーエンゲージメントプラットフォーム)はこちら!

▼Amplitude(行動分析ツール)はこちら!

▼MoEngage(カスタマーエンゲージメントツール)はこちら!


赤木
 つまりアプリ市場がこれらのサービスを受け入れてきているということで、アプリが急速に成長している証拠だと思います。そう考えると、「まず導入してみたぞ」な21年を経て、今年2022年以降は「実際に動かしてUX上げてくぞ!」という流れになってくるかもしれませんね。
 
小嶋 DearOneはBrazeと昨年から提携をしていて、急速度で導入社数が増えています!

赤木 同期間のAmplitudeの無償も入れたら、おそらく1,000社を超えますよね。2020年まではほとんどの人が知らなかったAmplitudeやBrazeが「アプリに関わっていれば知ってるよね」という市場になってるのは大きいと思います。

三石 ありがとうございます! 嬉しい話ですね。では次に、皆さんの考える「2022年のアプリの展望」を教えてください!

❚ 「2022アプリ展望」を一言で表すと…「とりあえずやってみよう!」「あとはやるだけ」

小笠原さん(事業開発部 マネージャー 兼  アカウントエグゼクティブユニット リーダー)

小笠原 僕は「2022 アプリ展望」でいうと「とりあえずやってみよう!」だと思っています。
今までは企業が「こういう体験をつくりたい」と決めたものの、それを実行するにはとんでもない課題があることに気づいた、という段階でした。 

三石 そうだよね。
 
小笠原 いろいろな問題がボロボロ出てきて「苦しい、できない、でもやりたい」とモヤモヤが溜まったでしょう。でも、それは加速度的にDXが進んだことの証でもあると考えます。

その中で2022年は「プッシュ通知を1個打ったら大きく体験を変えられる」ではなく「今はいろいろなマーテックツールがあるのでそれを入れて活用して、拡張的な使い方をしていく」――そんなスモールスタートの年にしてほしいなと思っています。
 
三石 なるほど。弊社DearOneはそのサポートができるわけだから、自分自身の意志も込められたところですね。

小笠原 そうですね、「MA2.0にみんななってほしいな」という。

赤木さん(グロースマーケティング部 カスタマーサクセスユニット リーダー)

 赤木 僕も小笠原さんが言ったことに近い考えです。BrazeやAmplitudeなどの導入が進んで仕組みは整ったので、2022年は「後はやろうぜ」という流れなのかなと思います。

さらに言うと、ここからは僕の推察なのですが、リアルタイムパーソナライゼーションを本当にやろうとして、それで評価されるクライアントが出てくると思っています。

(※編集部注・リアルタイムパーソナライゼーションとは……リアルタイムの顧客行動にもとづいたパーソナライゼーションのこと)

三石 それは新しい視点だね。もう少し具体的に、どのようになると思うか解説してもらえますか?

赤木 テクノロジーが揃ってきて、BrazeやAmplitudeで分析したコンフォートをつくるなどもできるようになってきています。2022年はいろいろな企業が高度なことをやろうと考えたときに、取り組みそうなのはリアルタイムパーソナライズかなと。そのへんは楽しみですね。
 
三石 特にリアルタイムパーソナライズでは最初にここのあたりが来るんじゃないか、というカテゴリーはありますか?
 
赤木 EC系、モノを売っているところはリアルタイムパーソナライズをやりやすいと思っています。たとえば、ECである特定の製品をクリックして、次にリロードした瞬間にパーソナライズされているとか。やろうと思えばできる土壌は既にできあがっていますが、実際にそこまでやり切っている会社はあまりないと思います。そういう事例が少しずつ出てくるのでは、と予想しています。
テクノロジーを使って、しっかりUXを変えていく。それが目に見える形で変わるような22年の展望であればいいなという希望も込めています。 

三石 いいですね! 小嶋くんはどうかな?

小嶋 僕は10年間、アプリ業界でずっとやってきて「変化の速度がとてつもなく遅いな」と思っています。
 
三石 遅い?

❚ インストールした8割が“残念なアプリ”だった!? ユーザーの動線を意識してアプリを開発できているのはごく一部

小嶋さん(グロースマーケティング部 エクスペリエンスユニット リーダー)

小嶋 はい、僕から言わせてもらうと「進化が全然進んでない」ですね。2020年から21年にマーテックツールの導入が増えたり、データ管理をしようとする企業が増えたりしていますが、大手企業のアプリでも“残念なアプリ”が多い印象です。僕自身は実際に行ったお店のアプリは全部入れるようにしていて体験していますが、8割が残念な体験をします。
 
三石 そんなに残念だと感じるアプリが多いんだね。それで、その「残念なアプリ」になっちゃった原因は何だと分析しているの?

小嶋 なんで多くのアプリがそうなるかと考えると、最初に企業側はやりたい機能があって、それをリスト化してアプリを作る、それだけだと企業が作りたいアプリになってしまって、ユーザーがやりたいことができないアプリになってしまう。また、一般ユーザーに対するアプリのユーザーインタビューに同席することも多いのですが、実際にユーザーのアプリの使い方を見てみるととても偏った使い方をしているケースが多いんですよね。
 
三石 確かにそうだね。
 
小嶋 つまり、ユーザーのアプリの使い方ってだいたい決まっていて、ただアプリを見るとその決まった動線が全然、磨き込まれてないんですよ。一方で、良いアプリはその動線が磨き込まれているから、ダウンロードして、会員登録して、その場で会員証を掲出するまでの流れがとてもスムーズです。

なので、多くの人が使うようなユーザー体験をしっかり設計してから、それをアプリに落とす。こうしてアプリは開発していかなくちゃいけないんです。でも、それができている会社がごく一部だな、と思っています。
 
三石 なるほど、施策を打つ前に「行動分析」を大切にするDearOneらしい話で、素晴らしいね!

DearOneが提唱している「Growth Marketing 3要素」

小嶋 「点で機能をどうする」という議論をするんじゃなくて「線でユーザー体験をどうつくるか」をしっかり構築する必要があると思いますね。かつ、リソースをかけるべきコアな層が使う機能を先につくり、その機能に対して「どうやってお知らせを見てもらうか」「どうポイントを使ってもらうか」と、メイン動線にトッピングするような設計でアプリをつくっていかないと、よいユーザー体験はできないと感じています。

アプリのユーザー動線を分析チャートで可視化
アプリ開発をする際の考え方

三石 本当にそうですね。ちなみに最近、小嶋くんが「これは良いな!」と感じたアプリはありますか?
 
小嶋 はい、あります。たとえばホームセンターの「カインズ」さん。アプリを立ち上げるとスタート画面が出て、マイストアの登録をします。近所のお店に行ったときにアプリをインストールして登録すれば、そこがマイストアになります。そうすると、アプリトップがマイストアになります。

三石 そうなると何ができるのかな?
 
小嶋 マイストア、つまり自分がよく行くお店の在庫がわかったり、情報がもらえたりするんです。たとえば、何か探したいものがあったら、アプリを開いてマイストアに在庫がいくつあるかをすぐに見ることができて、在庫取り置きを選べば店舗で置いておいてもらえるし、ECで買うこともできます。さらに、店舗内のどの場所にあるかもすぐにわかる。この流れがしっかりでてきてるんですよ!

カインズのアプリの特徴(参考:カインズアプリHP)

三石 素晴らしいね! 売り場もわかって、ユーザーとしてはすごく便利だね。
 
小嶋 これがちゃんとできているアプリは少ない。他にも「楽天西友アプリ」もいいなと思います。楽天が西友とOMOで組んでやっているアプリです。楽天ユーザーであればログイン情報を楽天から自動でもってきてくれるので、ネットスーパーで買い物をしたときも届け先住所が自動で入っているからスムーズにお買い物できます。ちゃんと考えられているUIだなと。これがつくれるか、つくれないかが、良いアプリ、悪いアプリを分けると思います。

三石 UIUXの良さとなると、見せ方の話と、情報連携の話の2つがありますよね。楽天西友アプリは見せ方はもちろんのこと、それ以上に情報連携がされていてスムーズで、フリクションレスですね。
 
小嶋 はい。でも、こういう良いアプリに出会えるのは体感2割ぐらいかなと思っています。

大手でも残念な体験のアプリがいっぱいあります。たとえば、最初の画面で全く興味のない商品が出てきたり、表示されている商品の画像がボヤケけていたり……当たり前ができてないことも多いです。

Webでたとえるなら、90年代のサイトがそのまま残っていて進化していないイメージ。だから本当に我々DearOneとしては改善のやりがいがあり、少しでもそのような体験を少なくし、最高のユーザー体験を作りたいと思います。
 
三石 確かに8割の企業が“残念なアプリ”となると、我々としてはまだまだやれることがたくさんありますね。ありがとうございます!

―次回の「アプリ研究会」も、お楽しみに!

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