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DAOで今後の働き方や国の税収方法が変わる?参入へのリスクについても解説 【海外Hot Info】vol.19
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DAOで今後の働き方や国の税収方法が変わる?参入へのリスクについても解説 【海外Hot Info】vol.19

今回のプレゼンターは、株式会社トラストバンクの森杉育生さん。「海外Hot Info」第19回は、前回に引き続き「DAO(分散型自律組織)」について解説します。それでは、はじめましょう!

❚ DAOに参加している人はどんな人?DAOで今後の「働き方」の概念が変わる?

三石 今回もよろしくお願いします! 前回は、DAOとは何かというところと、実際のDAOの事例について伺いました。今回は、さらに踏み込んでDAOについて伺っていく予定です!

森杉さん(以下、Mr.モリスギ) よろしくお願いします!

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三石 前回は、DAOについて概要と最近の事例について伺いました。
少し気になったのが、DAOに参加する人たちの属性です。一体どういった背景を持つ人がDAOに参加しているんでしょうか?

Mr.モリスギ DAOのプロジェクトやコミュニティをリードするコアメンバーは、起業家やブロックチェーンエンジニアなど、DAOと親和性の高い業界の方々がなっている印象です。
コアメンバーの周りでもう少しライトな形でコミュニティに参加している方々は、僕みたいにちょっと物好きな人とか、仮想通貨に投資している人。あとは、Web3.0の世界にはまってしまった人たちですね。
ちなみにこういう人のことを、“別世界に行く“という意味で「ラビットホール(不思議の国のアリスでうさぎを追いかけるシーンにちなんでいます)にはまった人」と言うこともあります。

三石 ラビットホールにはまってしまうのは、特に若い人に多そうですね。

Mr.モリスギ Web3.0のスタートアップの中の人もよく見かけますが、時々「15歳です」という方もいます。

三石 すごい。家でPlayStationとかやってるノリなんでしょうね!

Mr.モリスギ ラビットホールに入ってしまっている人の中には、働き方が変化している人もいます。DAOの登場で、実は人々の働き方に変化が出てきているんです。
現在は、DAOに取り組んでいる人はそもそも少ないですし、やっていたとしても趣味の範疇という人がほとんどです。たとえば、気になるプロジェクトのトークンを買って趣味程度に投票に参加するとか。
しかし、今後はDAOへよりディープに関わる人が増えてくると思います。たとえば、仕事としてDAOプロジェクトに参加して少し手伝うとか。あるいは、DAOプロジェクトにコアメンバーとして参加して、運営として本業にするケースもあるでしょう。
DAOってどのようなレベルでも参加できるので、マネタイズさえうまくいけばDAOのみで生活を成立させられる可能性も十分にあるんです。

三石 面白い。本業も副業もDAO、趣味でもDAOみたいな。

Mr.モリスギ 実際に、報酬をトークンで受け取って仕事をしている人もいます。

三石 すごいですね。想像できない。日本にはまだいないと思いますが……。

Mr.モリスギ 報酬をトークンで受け取って仕事をしている人ですか?日本にもいますよ。

三石 日本にもいるんですか? すごいな。日本でも給与のデジタルマネー払いが解禁されるという話がありますが、それに近いですね。
この働き方ってYouTuberともすごく近い気がしていて。YouTuberって、YouTubeで稼いだお金で事業を興したりして、そのプロセスをコンテンツにしてYouTubeに動画をアップしたりするじゃないですか。これってDAOの仕組みとすごく近い気がしました。

≪三石所長`s Memo≫
若い人ほど、抵抗なくDAOに参加している。今は趣味的な関わり方がメインでも、これからはDAOを本業にする人も増えてくる!

❚ DAOに資金が流れることで、国や自治体の税収が減る!?既存の組織とDAOはどのように交わるか

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三石 前回お話を伺っていてやっぱり気になったのが、DAOの信用性の部分です。たとえばCity DAOの事例がありましたが、あれなんて市民権NFTを買うとなるとかなりの金額になりますよね。
それだけの高いお金を投資して、でも実体として得られるものはない。しかも、コミュニティの中にいる人とは会ったこともないし、もちろん顔も知らない。名前も知らない。これはちょっと怖いなと。

Mr.モリスギ 確かに、謎の組織にお金を払っているようなところはありますね。信用問題をどう解決していくのかというのは、DAOの課題として残っています
前回紹介した4つの事例は当然詐欺ではありませんが、DAO界隈には、詐欺で騙そうと考えている悪人や犯罪者がかなり存在しています。また、詐欺じゃないからと言って、そのDAOやトークンが1年後も残っている保証もありません。

三石 その辺の怖さは、やっぱり根強くあるのかなと。たとえば銀行なら、通帳やキャッシュカードをなくしても、窓口に行って身分証明書を出せば再発行してもらえます。しかし仮想通貨やDAOの場合、そうやって駆け込めるところもありませんよね。

Mr.モリスギ まだDAOや仮想通貨がよくわからない中でDAOに入ろうとしている人を騙して詐欺を働いている人も大勢います。今三石さんがおっしゃったような、保険や補償等はないので、セキュリティについても弱い。またDAOは投票率も実はそれほど高くないといわれています。
DAOは民主主義的と言われつつも、まだ成立しているとは言いがたい部分があるのも事実です。

三石 その辺りは、リスクがあることをしっかり認識して参入する必要がありますね。

Mr.モリスギ とりあえず、投資手段としてDAOに全振りをするのはまだまだリスクが高いと言えるでしょうね。

三石 これからDAOに参加される方は、重々注意してほしいですね!
もう一つ気になったのが、DAOと国の税収についてです。前回のお話で、169のDAOが約1.1兆円の時価総額となっているというお話がありましたよね。
DAOにお金を出した場合に、税金についてはどんな扱いになるのかなと。

Mr.モリスギ 仮想通貨は投資収益が出た時点で課税されます。ただ、取引所を通じて売買するのではなくて、ウォレットアドレスを使って送受信するとなると、おそらく国もトラッキングして追いかけることが難しいんです。
巷では法律的にグレーなやり方で、仮想通貨で得た収益を非課税で消費することができると言われています。おそらく今後は規制されていく可能性もあります。

三石 そうなると、国に税収が入らなくなって、行政サービスが行き渡らなくなりますよね。結局そうなると自分たちにしわ寄せが返ってくるというか、僕たちが困ることになる。行政サービスの質が落ちたおかげで生活が不便になったりね。DAOが普及することで治安が悪くなったりしそうだなって。

Mr.モリスギ すべてがDAOになると「北斗の拳」の世界みたいになりそうですよね。ただ、そこまで行くことは多分なくて、やっぱり国や自治体とDAOのハイブリッドモデルみたいなものが出てくるんじゃないかなと思っています。

三石 これは、企業とDAOについても言えることですね。たとえば今はGAFAMやWeb2.0の人たちが全ての環境を整えていますが、Web3.0への動きは止められない。
DAOもこれから盛り上がっていくというところで、Web2.0にいる企業はどのように動いていくのか、すごく興味深い。
ちなみに、日本ではそこまでWeb3.0やDAOが広がっていないように感じます。日本はこれからどのような動きをしていくと予想していますか?

Mr.モリスギ すでに始まってはいますが、僕は今の状態が続けば二極化が進んでしまうと思っています。ブロックチェーンや仮想通貨のことを知らない人はDAOを知る環境にもなく、よってDAOに気軽に参加したりできないわけです。これはテクノロジーとしてはあまり優れていないと思います。HTTPの技術を知らないとWebブラウザが使えないという例えに近い状況で、これでは一般化していかない。Webブラウザは大して知識がなくても誰でもなんとなく使えるようになっていますが、ブロックチェーン関連のサービスはそうなっていない。ここは、ブロックチェーン関連のサービスを提供している人も同じ問題意識を持っていると思います。
やや複雑そうに見えるDAOや仮想通貨の仕組みを抽象化して、一般に受け入れられるようにしていくことが2022年のテーマです。
この抽象化がうまくいって、ブロックチェーンの知識がないような人たちもDAOに気軽に参加できるような環境にならないと、二極化していくばかりでしょうね。

三石 やっぱり敷居が高い。

Mr.モリスギ 僕ですら、二極化して進んでいる方には入れないと感じてしまいますから。相当敷居は高いと思います。実際にやってみると意外に簡単だったりもしますが、ウォレットを用意して、銀行からお金入れて、仮想通貨を買って、交換所で別の通貨に交換してやっと目的のDAOのトークンを買えるというフローを理解して実行するハードルが高すぎます。

三石 確かに、最先端すぎてDAOの本もまだ出ていませんし、なかなか情報を得るのも難しいですね。

Mr.モリスギ 情報はWebで得るしかなくて、その情報が怪しいものなのかそうでないのかも自分で判断しなければならない。そうなると、なかなか難易度が高いのかなと思います。DAOも乱立していますし。

三石 その場合、どうやって安全なDAOを探せばいいんですか?

Mr.モリスギ 難しいですね。一番分かりやすいのは、Andreessen HorowitzのようなトップのVCをチェックすることです。ああいうところはDAOにも投資していますから。

三石 トップVCの投資先の銘柄を見る。ただ、それも難易度が高いですね。Andreessen Horowitzのリストなんて、なかなか見ないですよ。

Mr.モリスギ あとは、自分が知っている企業がDAO化したら参加してみるとか。とにかく今は詐欺も多いので、注意してほしいと思います。

≪三石所長`s Memo≫
働き方や組織の在り方に関して、今までとは違った新しい手法がブロックチェーンという技術を下敷きにどんどん登場している。中でもDAOは動きが面白く、今後ますます目が離せない!

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三石 これからの組織の在り方に、DAOは大きな影響を与えそうですね。今回もありがとうございました! 

―次回の【海外Hot Info】では、「サステナビリティとグリーン/クリーンテック」について森杉さんにお話を伺います。次回もぜひお楽しみに!

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